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必要な4つのスキル

1.旅が大好きであること

トラベルボランティアには、まず旅が大好きであることが求められます。
旅が大好きであれば、サポートする人にもよい旅をさせたいと思いますし、車いすを押すことに少々疲れていても、「あの横丁を曲がれば蚤の市をやっているらしい」という情報を得たら、間違いなくトラベルボランティアはそこに立ち寄ることでしょう。そこに義務ではない善意が存在します。トラベルボランティアには旅行中に継続可能な善意が少しだけ必要です。

2.旅に精通すること

福祉における日常サポートと異なり、旅の現場では時刻表や地図を読み、交通機関を利用し、未知の町を移動しながら、段差、坂道、エレベーター、エスカレーターをクリアーしつつ車いすを押します。
旅程を無駄なく、無理なくこなしつつ、安全に介助するレベルを求められます。設備の不充分な宿に宿泊することもありえます。さらに、どんなときでも、よりよい旅実現のためのサポートに最大限の努力をしなければなりません。そのためには旅に精通することが求められます。普段からひとり旅をしている人なら、それは備わっていると思われます。旅に詳しくないと旅の現場で自分以外の人を旅先介助をするゆとりは生まれないでしょう。

a.日本の地域に特化

日本の地域に特化してトラベルボランティアをする人には、交通網が完備されていない中でどのように公共交通を使い、効率よく旅できるかを研究し、自分だけの旅情報ノートを地道に創り上げることをすすめます。自分の車を使って障がい者の旅をサポートするには、法律で守られていない限り、交通事故等大変リスクがあるので、やらない方が無難です。JTVN登録トラベルボランティアの旅先介助活動では禁止いたします。

b.国内旅行をサポート

市町村、都道府県を越えた国内旅行をサポートするなら、国内旅行業務取り扱い主任者の国家資格にチャレンジすることも知識を深めるうえですすめたいです。JR、航空機、長距離バスの旅、旅館、温泉、観光地、移送サービスなど、最新旅情報を取り、整理することが必要でしょう。

c.海外旅行をサポート

海外旅行をサポートするなら、旅のノウハウを展開する場面順に理解して、小さなトラブルは波乗り感覚で乗り越え、時には現地語で交渉するシーンにも勝ち進んでいける強さが必要でしょう。上級トラベルボランティアには旅行業におけるプロとしての国家資格、一般旅行業務取扱主任者の取得をおすすめします。さらに地球ひとり旅経験をよりたくさん地球のあちこちで経験し、トラブルを乗り越えてきた経験が求められます。

3.福祉の技術力を高めること

5年前まで、トラベルボランティアは、旅が大好きであること、旅先で車いすを押せて、目が不自由な人のサポートができていればOKでした。
が、当法人の代表、おそどまさこが鳥取県の観光連盟の観光プロデューサーとして3年間、日本の端っこに暮らしつつ、日本社会においてトラベルボランティアの必要性やしくみを考えたときに、国民の4分の1が高齢者となる日本で、重複障がいでも旅立ちたい人々のことを想定せずに、視覚障がい、肢体不自由、聴覚、知的、精神などのジャンル分けして介助者を養成するのはナンセンスであると。誰をも排除しない理念のもとに、高齢になれば単純障がいではなく様々な障がいが混じり合っていくことを前提にして、旅先介助のノウハウを構築実現していく必要があると感じたのです。

一方で、同じ時期に、JTVNへは排泄、入浴、寝返り介助等の必要な重度の障がいを持つ人々から旅立ち相談が寄せられました。
重度の障がいを持つ人を旅先介助するには、身体介護が必要なので、素人がこなすのは難しいです。やはり福祉のスキルが必要です。ヘルパー、介護福祉士、社会福祉士、ケアマネージャー、看護師等の資格を持つ人々がトラベルボランティアproとして報酬を得てきちっと取り組む仕組みづくりも必要であると確信しました。ですから、JTVNのトラベルボランティア活動は、ボランティア色で人の役に立ちたいという従来のトラベルボランティアのスタンスと、重度障がいを持つ人の介助も引き受け、報酬をきちっと得て排泄介助、入浴介助、寝返り介助などにも取り組むというトラベルボランティアproのスタンスの二つがあり、今後もその二局化の方向を進むと言えそうです。

4. 養成講座でトラベルボランティアの理念と実際を学ぶこと

二極化しつつあるトラベルボランティアのしくみですが、どちらのトラベルボランティアを目指す人にとっても最重要と思われるのが、トラベルボランティアの理念とケーススタディであると言えます。